ビットシフト
act7-A
Ωの海
数日後、夕刻。
男は買い物袋と幼児を抱えて、家路を急いでいた。
「はおうろー じゅーち! じゅーち!」
「うお、暴れるな。さっきも言っただろ。部屋に帰ってからだ」
「じゅーちー!」
買い物袋にはタバコと、酒と、水と、子供用パックジュース。あと、適当にそのまま食べられて保存のきく缶詰がいくつか。
短い手足をばたつかせてお気に入りのアップル・ジュースをせがむアリスの身体を落とさないように、よろめきながら鉄の階段を昇る。
「ったく、ジョージの奴、気軽に子守を押し付けやがって……」
「じゅーちっ!」
あまりにうるさいので、ハロルドは降参して、踊り場で立ち止まる。ゴソゴソとふさがった手を器用に伸ばして、袋に入った小さな紙容器のジュースを取り出した。
「ほら、落とすなよ」
まだ冷たいパックを渡されたアリスはパッと機嫌を直し、ストローの刺さっていないそれを大事そうに抱える。
それ以上不満を述べないので、彼女は飲みたかったのでは無くて持ちたかったのだろうかと不思議に思いつつ、部屋の方へ歩いていくと、ドアの前に、大型犬くらいの影がうずくまっているのを見つけた。
「…………お?」
「……遅いです」
犬がおもむろにハロルドを見上げると、眼鏡のレンズが夕日を受けてピカリと光る。制服姿のウィリアムだった。
「何だお前、いつから待ってた?」
「2時間、いや、3時間くらい……」
恨めしそうに少年は言うので、ハロルドは笑った。
「お前なぁ、来るならメールくらいよこせよ」
「こないだ、帰るとき、いつでも来ていいって、言いました……」
「そりゃ言ったけどなぁ。会えないかもしれねーだろうが」
呆れた様子でそう言って、ドアを開ける。
「……日が暮れるまで待って帰って来なかったら、帰ろうと思ってましたよ」
ずっと座っていたのだろう、少年は固まった手足を伸ばしながら立ち上がった。
「何、女に会いに行く思春期のガキみたいなこと言って……──って、あー、お前、まさにミドルティーンのガキだったな」
「なっ……!」
どう扱えばこの利口そうな少年が怒るのかを的確に把握しているかのように、アハハと笑いながら、アリスを降ろして先に部屋に入れると、通学かばんを持ち直すウィリアムの黒い髪を、グシャリと掴む。
「ま、別にいつ来ても、いつ待っててもいいけどな。ここはガイアポリスだ。夜は気をつけろよ。川向うのお坊ちゃん育ちには、刺激が強いからな」
自分がまだ十六歳なのは厳然たる事実なのだから、子供扱いされること自体に憤慨したりはしない。
むしろ、昔から優等生タイプで、大人受けの良さには自信があるのだ。
──けれど、やはり、この男とはどうにも相性が悪いらしい。
「言われなくたって、治安が悪いことくらいわかってます」
「ほぉ、ならいい」
癇に障っている様子を悟られまいと、懸命に冷静を装うウィリアムの努力を、ハロルドは気にもとめない様子だ。
いい加減な返事をしつつ買ってきた飲み物を冷蔵庫に入れ終えると、足元に纏わり付くアリスを乱暴に抱き上げてあやす。
「ゴドウィンさんは?」
「そろそろ来るはずだ。お前、案外良いタイミングだったな」
言って、上機嫌のアリスを突然少年に渡した。面食らったが幼児を落とすわけにはいかないので、慌てて支える。体温が高いのか、妙に暖かだ。
「ぼーず!」
彼女と会うのはこれで2回目のはずだけれど、人見知りをしないのか、キャッキャと楽しそうに笑っている。
「あの、えと……」
よく跳ねるゴム鞠みたいな身体。小さい子供の扱いなんて知らない。まごつくウイリアムの眼鏡に手を伸ばそうとするので咄嗟に高く持ち上げてみると、面白かったらしく、手足をばたつかせて喜んだ。
「へぇ、お前でも子守くらいは出来そうだな」
ハロルドはビール片手に自分のコンピュータを立ちあげている。ウィリアムはそれに文句を返す余裕も無く、目の前の難敵に苦戦していた。アリスはどうしても少年の眼鏡が気になるらしく、しつこく手を伸ばして奪おうとする。
「かれえ!」
「うわっ、ちょ、駄目だって……」
「ぼーず!」
「や、やめ……」
小さな手の攻撃を避けようと顔をそむけると、髪の毛をむんずと掴まれてぎゅうぎゅう引っ張られる。子供というのはこんなに好戦的なものなのだろうか。
「こ、コレは、ダメだって……」
自慢じゃないが視力は悪い。壊されでもしたらとても困る。
「かれえー!」
「……君ねえ、それ、僕に帰れって言ってるの?」
「貸せって言ってんだよ」
笑い混じりにハロルドが口を挟んだ。
「そんな言葉、あなたが教えたんですか? ハル」
「奥ゆかしくていいだろ」
「何を……」
「かれぇ!」
「わわっ、だめ、貸せないってば……!」
隙を突かれ眼鏡をむしり取られる。少年が悲鳴をあげたところで、玄関のドアが空いた。ジョージだった。
「おーおー、悪い子じゃ」
祖父の声に、アリスはハッとしたように動きを止め、すぐにパアッと嬉しそうに笑って手を伸ばした。
「悪いのぉウィリアム」
孫を受け取り、取り返した眼鏡を返しながら、のんびりした調子でジョージが言う。
「……僕に子守は無理です」
恨みがましいような、情けないような声でそうこぼす少年に、ジョージは器用にアリスをあやしつつ言う。
「兄弟の面倒を見たことは?」
「一人っ子ですから」
「そうかそうか。ま、心配ない。すぐ慣れるさね。何しろ、あのハロルドでさえ大丈夫だったじゃから」
言われてみれば、自分よりもずっと子供に縁の無さそうな男がさっき子連れで買い物して帰ってきたのだった。
偉そうなハロルドよりも、実はこの好々爺風のジョージの方が権力者だったりするのだろうか。年齢からすればその方がらしいし、だとしたら……ちょっといい気味だ。
「ずっとお孫さんの世話を?」
「いいや、昼間だけじゃよ。息子夫婦が働きに出ておるのでな」
「なるほど、それで……」
「儂の息子の癖に、技術者じゃなくて教師なんぞになりおった。まぁ、それも息子の道じゃがのう。だからのう、儂の技術は全てこのアリスに継がせようと今から……」
「おいウィル」
背後から無遠慮な声がする。
「……はい?」
「ジョージの与太話になんて付き合ってねぇで、ビール。冷えてるほう」
「…………」
自分で取ってくださいよ、と、喉元まで出かかったけれど、ぐっと飲み込む。
ここまで散々待ったのだ。余計な言い争いをして時間を無駄にするのは嫌だし、それに──一応、あの男に教えを乞う立場なのだから、ここは素直に言うことを聞いておくべきだろう。腹立たしいが。
「……これで、いいですか?」
「おう、ご苦労」
ハロルドはモニタから目を離さず缶ビールを受け取って、水のようにごくごく飲む。よく見ると、彼の席の周りは空き缶だらけだ。
「いつもそんなに飲むんですか? 体壊しますよ」
「何だ、優等生ぶったこと言うなよ。酒と水がありゃ生きていけるだろ」
「水はともかく……アルコールは不要でしょう」
「わかってねぇな、コレだからガキは」
ハロルドの煽るような言葉を無視して、ウィリアムは自分の席を作って座る。そう何度も乗せられてやるものか。あと、何となくここでの振る舞いについてコツが掴めてきた気がする。
「ちょっと、聞きたいことがあるんですけど」
突然真面目な顔になって話題を変えた。ダイビングもだけど、今日はこれを尋ねるために来たともいえるのだ。
「ああ?」
「ハル、最近、ネオポリスで間違い電話騒ぎが起きてたの、知ってますか?」
「あー……まぁ。あったな、そんなのも。それがどうした?」
ハロルドは興味の無さそうな返事を返すが、少年は男の顔色を注意深く伺う。
「あれって、何が原因だったか分かりますか? 僕のところにも一度かかって来たんですが……QUEENのゲートウェイに不具合があったなんてニュースは無かったですよね?」
少年の真剣な眼差しから、ハロルドはちょっと困ったように目をそらした。
「……まぁな」
あの日、QUEENの通信ログを読んだウィリアムはサーチから、1ビットモードの存在を知らされたのだ。色々あったせいでずっと落ち着いて考えることが出来ずに居たけれど、目の前の男が何も知らないはずはない。
「それで僕、サーチに頼んで通信ログを読んでみたんですけど……明らかに不自然な干渉があったみたいだったんですよね」
ただ疑問を口にしただけのような台詞には、しかし明らかに男を問い詰めようという色がみえる。ハロルドも当然それには気づいたようだった。
「えーと……」
男は口ごもり、やがて、はああと深く息をつく。
「……お前、目ざといなぁ。そこまで大騒ぎにもなってなかっただろう」
「興味ありますから」
「好奇心は猫を殺す、って言うんだぞ?」
「……あなたが、そういうことを言うんだ」
「そりゃ……」
珍しくハロルドが言葉に窮していた。意外な反応だなと思っているところに、ジョージが機械を抱えてやってくる。
「二人共、潜るんじゃないのか? ウィリアムはそのためにわざわざ来たんじゃろ?」
「あ……」
「お、そうだな、そうしよう。おら、ゴーグル持って来い」
「ちょっと、話はまだ……」
「ああ? 潜らねえならそれで良いぜ。俺は行くから」
「ちょ……待ってください!」
あからまに話をはぐらかされたけれど、彼に付いて潜りたいという気持ちも当然強い。とりあえず詰問の続きは後回しにすることにして、鞄を引き寄せてゴーグルを引っ張り出す。
「ウィリアム、ゴーグルの電源を入れて……よしよし、そうじゃ。問題無いの」
ジョージが手元の機械を操作しながら頷く。彼が操っているのはレーダーと名付けられた特別の端末で、1ビットダイビング中のユーザが今どこに居るのかをモニタリングするものらしい。
この装置自体がジョージのオリジナルだそうで、どういう仕組で動いているものなのか見るからに興味をそそられるが……それを尋ねるのもまた後にしておこう。
「ウィル、やり方は覚えてるな?」
「もちろんです」
「じゃあ、とりあえず潜ってこい。中で待ってる」
一方的にそう言って、ハロルドはさっさとゴーグルをつけて潜ってしまう。ウィリアムも慌ててそれに続いた。
モニタを流れる接続メッセージを眺めていると、すうっと体から感覚が切り離されていく。慣れたとまではいかないけれど、もう慌てることはなかった。
やがて軽い体の感覚が認識されると、つま先が柔らかく、水面に触れるように地についた。無論、そこに地面は無い。
「よし……と」
ひとまず体勢を崩さずにログイン出来たことに、ホっと胸をなでおろす。
ゆっくりと手のひらに目を落とし、少し指を動かしてみる。自然な感じに動く様子を満足げに見つめてから、おもむろに天を仰いだ。
遠く、近く、光の粒子が飛び交う、不可思議な世界。傍を通りかかった光子を何気なく捕まえると、ピョコンと小さなウインドウが開く。
「あ……これ……」
見慣れた光子構造体エディタのウインドウだった。表示された内容は何かの断片のようでよくわからないものだったが。
ここはネットワークの中なのだから、ここを流れている光子は全て、何かのデータなのだ。
「むやみに流れを止めるなよ」
いつの間にか傍に居たらしいハロルドの声がした。慌てて光から手を離す。
「ま、このへんをフラフラしてるのは大抵どっかから流れてきた破損データだから、問題は無ぇけどな」
言いながら、傍の光子をつついてウインドウを開いてみせる。ウィリアムが覗きこむと、見やすいように少し角度を変えて、表示された内容を見せた。
「これ……は、えーと……」
「お? 分かるか?」
「ある程度は読めます。あー……これ、画像ですよね。それに、壊れてるといってもそんなでもないから、直せそう……」
「へぇ、使えるじゃねぇか」
「……使えるって何ですか」
「褒めてやってんだよ」
もうちょっとまともな褒め言葉があるでしょう、と、少年の生意気な台詞を聞き流して、ハロルドはウインドウを閉じて光を解放する。すると、光はフワフワと頼りない軌道を描いて二人の元を離れていった。
「ま、とにかく、1ビットダイビング中は、俺達はΩ‐NET内のあらゆるデータに直接触れて、干渉することが出来る。そのことを忘れんな」
「……はい」
頷いて、それから、あれ、と首をかしげる。何となく、今の台詞は何かのヒントになるような……
「……ハル」
「あ?」
「今の話ですけど」
「おう」
「……つまり、こんな風に、音声通信のパケットに干渉したりとかも、できるんですよね」
不敵な笑みを浮かべて光を捕まえる少年に、ハロルドはぎょっとした様子で後ずさる。
「……お前、まだそれにこだわってんのか」
「こだわりますよ。というか、あなた以外に出来ないことでしょう?」
「…………」
ハロルドはムッとした顔で暫く思案した後、嫌そうな態度で息をつく。
「お前、俺を疑ってんのか?」
「疑うというか……確認したいだけというか。あの時、通信ログをサーチと調べていて、1ビットモードのことを知ったんです」
「サーチライトか。あいつめ……余計なことを……」
自分で作ったソフトに文句を言っても、最終的には自業自得に帰着する。男は観念したように首を振った。
「……まぁ、確かにあれは俺だ」
ようやく犯人の自供を得た。あんな芸当が出来るのは、間違いなく、世界で目の前のこの男だけなのだ。
「で、お前は何をしたいわけだ。通信混乱の原因を突き止めて、通報でもするつもりか?」
「まさか。そんなこと別に興味ありません」
「本当か?」
「疑り深いですね……」
「まあ、俺にとっては、今この技術のことを総務省に知られるわけにはいかないんでな」
「知られるとやっぱり問題が?」
「そりゃそうだろ」
「でも……だったら、どうしてあんな真似を?」
「何がだ」
「だから、間違い電話なんて……」
「あー、そうじゃねぇ。別に音声通信を混乱させるつもりは無かったんだ」
ハロルドは首を振って苦笑する。
「あれはちょっとした副作用というか……まぁ、えーと、そうだな……先に見せたほうが早いか」
「え?」
「ちょっとじっとしてろ」
ハロルドの、平たくて大きな手がぬっと伸びたと思ったら、強く腕を掴まれた。何するんですかと口を開くより先に、体がズンと重くなる。
いや、重いと感じたのは錯覚だったらしい。その一瞬の間に、二人の意識はどこか別の場所へ転送されていたようだ。
「──っ!!」
「おっと、ここで姿勢を崩すなよ」
意識体の制御を失いかけたウィリアムの襟首を掴んで、ハロルドが静止する。
先ほどまでの静かな空間と異なり、視界いっぱいの光。様々な光を放つ、おびただしい数の光子が、ものすごい勢いで流れていく。
同じ方向へ向かうそれらは自然と束になり、二人の眼前で、巨大な閃光の川を形成していた。
あまりに膨大、しかし完璧な整然、そして、まさに光の如き速さ。
それは、地上で見るどんな川よりも圧倒的な光景であると思える程のものだった。
「これ……って……」
「通信パケットの川だ。たった今の、直轄区(このへん)のな。Ω‐NET内の、今も生きてる部分の1つだ」
光の照り返しを横顔に受けて、ハロルドが言う。
「すごい……」
「こいつらはこのあと……ほら、あっちに見えるだろ、QUEENの認証を受けて、それぞれの送り先へ届けられる。電話も、メールもな」
ハロルドが指し示す先には、何か、大きな壁のようなものが見えた。川をせき止めるように立ちはだかるようでいて、光子の流れは止められることはなく、次々壁の向こうへと消えていく。
「すごい……!」
「……お前そればっかりだな」
「だ、だって、すごいですよ。あれがΩ‐NETのゲートウェイなんでしょう。QUEENを目で見られるとか! これが今のネオポリスの……すごいなぁ……!」
よっぽど感動的だったらしく、子供らしく弾んだ声ですごいすごいと連発する。ハロルドもその気持ちは分からなくもないようで、どことなく満足げに少年の後ろ頭を見下ろしていた。
「それでだ。さっきも言っただろう。1ビットモードでの俺達の体は、この流れを《触る》ことが出来る」
「この流れに手を入れて、パケットをいじることもな。そういうのをやろうとした時に、ちょっと失敗して余計なパケットを触ってしまうと、お前が言ってたような不自然な通信混乱が起きちまうというわけだ」
だから、間違い電話を起こそうとして起こしたわけじゃねぇんだ、と、説明するハロルドに、ウィリアムは改めて驚いたように目を丸くする。
「……この川に、手を加えていたっていうことですか」
「おう。真似するなよ。犯罪だから」
「……犯罪者らしからぬ台詞ですね」
「まあな」
ウィリアムにだって分かる。この流れからたった一つメールのデータを読んだり壊したりしただけでも、立派な不正アクセスだ。
もし今、自分がここで身体の制御ができなくてこの川に落ちてしまったりしたら、そのはずみにどれだけの通信に影響が出てしまうのか、考えるだに恐ろしい。
さっきからハロルドが腕を掴んで全然放してくれないのは、たぶん、そういう理由からだろう。
「ちなみに、今の話、総務省に通報とかしたら殺す」
「だから、しませんってば……」
だけど、と、ウィリアムは続ける。
「理屈は分かりましたけど、どうしてそんな危険な真似をしてたんですか?」
「……実験だ」
「何の?」
「女王の目をどうやって誤魔化せばいいかの」
「犯罪?」
「うるせぇな、必要なんだから仕方ねえだろ」
「意味がわかりません……」
「1ビットダイビングはまだ開発途上の技術なんだよ。休眠データホストに潜れるといっても、今はまだ民間サーバとか、ごく一部の認証の緩いところに手が届いただけだ」
「もっと重要度の高いホストに潜るには、まだまだ足りねぇ」
「足りない……」
「そうだ」
「重要度の高いサーバって、例えば、政府系のとか?」
ハロルドの話に圧倒されたらしいウィリアムの声音には、興味こそ伺えたものの、非難するような色は無かった。けれど、男は難しい顔で少し黙りこんで、そして、ふっと笑った。
「ま、コレ以上はお子様には秘密だ」
To be continued.
読んでくれてありがとう!
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ウィリアム・レリック

本編主人公。
ネオポリスアカデミー付属ハイスクール1年生。
優等生で生徒会の書記も務めるが、同学年にはあまり友人は居ない。
コンピュータ・マニアで、学校のSiNEルームに入り浸っている。




サーチライト

ウィリアムが学校のSiNEルームで出会った謎の少女。
自ら「Ω‐NET自動巡回システム対話インターフェースユニット、コードネーム『サーチライト』」と名乗る。
ネットから情報を集めるクローラープログラムの一種であるらしい。




エリカ・グレイン

ネオポリスアカデミー付属ハイスクール1年生。
ウィリアムのクラスメートであり、生徒会で会計を務める。
生徒会長に心酔しているらしい。




サナエ・A・ノースランド

ネオポリスアカデミー付属ハイスクール2年生。
生徒会長を務める。
知的な才女タイプだが、ウィリアムのことを、入学当時から妙に気に入っている。




リュシアン・エンジェル

ネオポリスアカデミー付属ハイスクール2年生。
生徒会副会長を務める。
人当たりのよいプレイボーイで女の子が大好きだが、サナエのことは恐れている。

ウィル サーチ エリカ サナエ リュシアン
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